ABSの柔軟性と耐久性をもちながらPLAのように熱収縮が少ない次世代フィラメント
ColorFabb社はコポリエステルのシリーズで、既に食品基準に合致したXTアンフォラシリーズを発売していますがNGENシリーズはこのXTアンフォラフィラメントの別ラインナップとして開発されたものです。
XTアンフォラフィラメントの開発と同様、コポリエステルのメーカーであるイーストマンケミカル社と共同開発されたものです。
コポリエステルはイーストマンケミカルが開発したプラスチック素材で、食器や水筒、哺乳瓶といった食品用容器のために作られた素材です。ちなみにペットボトルなどでお馴染みのポリエチレンテレフタレート(PET)はポリエステルの中においても最も多く生産されている種類で、コポリエステルはポリエチレンテレフタレート(PET)とともに同じポリエステルをベースにした食品用の優れた素材となっています。
とりわけイーストマンケミカル社のコポリエステルは600種類以上もの食品接触器具類に使用されており、いわば食品用器具類のプラスチック素材で最も信頼性が高い素材です。ColorFabbのNGEN 3Dプリントフィラメントは、このイーストマンケミカル社と共同で開発されたコポリエステル素材の画期的な3Dプリント材料です。
コポリエステルの素材としての機能は、食器や保存容器などでの使用を目的としていることから食品安全性に適合しているという点以外にも、実用性を伴う優れた性能を持っている。例えば、水筒や哺乳瓶などの容器は、内部に保存されている食品や飲料を守らなければならないため、破損を防がなければならない。
コポリエステルはこうした長期間使用することができる優れた耐久性と、耐破損性といった特性を持っています。また、耐熱性も備えています
こうした耐熱性や耐久性、耐破損性という機能は素材テストを経て複数のアプリケーションに最適化されており、家電製品、家電、玩具、モデリング、キャラクターデザイン、照明、医療補綴といったプロダクトに使用することができます。もちろん、XTアンフォラフィラメント同様、低臭気、スチレンフリーで、食品接触用途のための特定の米国食品医薬品局(FDA)の規制に準拠しているフィラメントです。
■本製品の特長
・XTシリーズより低い温度で造形が可能です。
・レイヤーの結合性が良く滑らかでABS、PLAよりはるか綺麗なしあがりです。
・ABS樹脂のような異臭を出すことがありません。
・プリント時に有害な物質を放出しません。
・PLA樹脂よりも融点が高く、真夏の車の中の高温でも全く変形しない
・PLA樹脂の脆弱性をなくしABS並に耐久性が高く、靱性を持ちます。
・XTーコポリエステルで造形されたものは高い耐薬品性、耐久性を持ちます。
・FDA(米国食品医薬品局)により認証されているので食器などの素材としての使用が可能です。
■ご注意
・ホットエンド温度は220℃~240℃
・ヒートベッドが必要です。設定温度は75℃~85℃で使用してください。
・造形スピードは40mm~70mm/秒です。
■Eastman Amphora イーストマン社 アンフォラ 3Dポリマーとは??
においが少なく、スチレンフリーなのが特徴のポリマー素材。この素材自体がFDA(アメリカ食品医薬品局)承認を受けており、Color Fabb XT以外にもTaulman n-vent, Triptech plastics AM1800フィラメントシリーズにも使用されています。